2012年9月から47都道府県ツアーを始めてから早10ヶ月。
最初は慣れない日々にずーーーっと追われてたけど、最近は(やっと)要領を得て時間を上手く使える様になってきたから、各地の大自然を見て回ったり、趣味のことをやったり、地方に住んでいる友人に会ったりできるようになってきた!
ここのところはブログでもライブやハンバーガーのこと以外に、日々をどう過ごしているかということも視野にいれつつ書いているつもり。毎日がアドベンチャーで素晴らしいことが起こるから少しでも伝わればいいなと思って。
旅中に出会った素敵なものも記録に残して行きたいな、と思っているのだ!
そして私、実は読書が大好き。
空き日にはデスクワークを抜け出して近くの書店まで逃避行しているくらい。笑
最近出会ったのはこの本。
松尾たいこさんの「東京おとな日和」。
5月の発売と同時に横浜ですぐ購入して読んでいたんだけど、旅先でも読みたいなぁと思って持って来たのだ。
イラストレーターの松尾たいこさんが書いたエッセイ。
松尾たいこさんとの出会いはかれこれ2年前。長くなるからここでは割愛するけど、いつも私たちを見守って応援してくれていて、私にとってもとにかく尊敬している女性の一人でもある!
最近はエッセイってあまり読んでなかったけど、すごい面白かった。ブログっぽくて読みやすいし。
本の内容についてはこれから読む方のためにできるだけ明かさない様にしつつ。(笑)
32歳まで地元で別の仕事をしていたたいこさんがその後上京して人気イラストレーターになるまでの経緯や、現在の彼女のライフスタイルやスピリット、お気に入りのものを紹介していて、その内容もとても刺激的。
そもそも32歳までイラストレーターとは異なる人生を歩んでいたんだ〜というのに驚いた。
私が今年31歳。これから始める「何か」が、新しくより豊かな人生を築くきっかけになるかもしれないなんて、その実体験を聞けることは私だけじゃなくて同年代の女子にとっては「夢を叶えるのに年齢は関係ない!」という希望になると思う。
中でも私が一番気に入ったのは「はじめに」のところ。
「(中略)持っているお金で何を買うか、
休みの日にどこに行くのか、
どんな友達と会うのか。
そんなことが全部自分で決められるなんて。
大人って楽しいよ。」
この部分にとっても共感したのと共に勇気をもらいました。
ここでちょっと自分の話。
5月からのツアー一時休止後に6月末から旅が再開して、北陸から始まり中国地方までやってきた。
夏もいよいよ本番で、気持ちも解放的になるし、外で過ごす時間も多くなってきたのと同時に、日本海側の大自然に触れる機会が多くて。
緑や海の前に仁王立ちで突っ立って、目の前の風の流れに身を寄せている時に、ふと自分が小学生だった時のことを思い出したの。
守られていて、無邪気で、大人になるなんてずっとずっと先のことだと思っていた頃の自分。
そして超無意識レベルではあるけどある意味の「不自由」も感じていた頃。
「大人になったら、自分が行きたいところに行きたい時に行けるんだろうな。旅に出たいと思えば出られるんだろうな。大人になったらもっと自由になれるんだろうな。」って夢見ていた自分を。
この時に、この本の例の箇所がフラッシュバックして、
「あ!私は今、自分で自分の人生を全て決めて生きることができている!」って実感できた気がした。
大人になっても自分の人生だけを生きられない時期もある。それもわかるしそういう経験もあった。これからだってきっとそういう時代が来ることもあると思う。
だけど2013年の30歳の夏。今はそんな「今」を思う存分体験するとしよう。
日本中で小さい頃の私に再会できたきっかけをくれた本であり、貴重な体験でした。
そして、私よりも人生を先に行く女性が同じ様に人生「で」楽しんでいる。
ただ力強く突き進んでいるだけでなく、時には失望したり、悲しくなったりすることもあるのだと思う。
困難があっても乗り越えて行く先輩の姿を見ているのはとても励みになるのだ。
今、自分は「自由」だと感じるけどそれにはおもいっきり100%自己責任が伴うし、うまくいかないことの方が多い気さえする。笑
だけどそう感じられるのは、実は小学生だったあの頃「不自由」を学んだからこそなんじゃないかなぁって思う様になった。
大人の皆さんなら日々実感していると思うけど、信頼も実績も全て自分で築いて行かないといかないから結構シビアですよね。笑
「不自由」を存分に経験してきている私たちなら「自由」を体現できるんだって、思い出せるのが「楽しい大人」なのかも!
「働き女子必読!」なんだけど、これから大人になる高校生や大学生の方たちにも読んでほしいなー。
東京おとな日和
著者:松尾たいこ