この世界はね 君のモンだぜ
そうだ 君がいなくなれば消えちゃうんだぜ
まさにこの芝生 花 空
今通った車も乗ってたヤツさえも
君がここにいなければなかったのと同じことなのさ
自由ダムの歌詞で一番好きなところ。
すわが書いたこの歌詞だけど、この理論、私も彼と出会った10年前、教えてもらった記憶アリ。
「俺は俺が死んだらこの世界は終わると思ってるよ」
って言われた時に
「何だコイツ!?どんだけ自分を中心に世界が回ってると思ってんの!?」ってある意味引いた(笑)覚えもあるけど、落ち着いて話を聞いたらなんかしっくりくるものがあって、逆に
「じゃぁ誰を中心に世界回ってると思ってたんだろ、私」って考えたっけなぁ。
今はこの理論もよく理解できるし(そのつもり)体感もしていると思う日々。
だけど、私は私が死んでもこの世界は終わるとは言いきれないのは、私の頭ん中に母が今も生きてるからかもしれないけど。
とにかく!この話をいつも思い出すのは、歴史に触れた時。
教科書で習ったことが「歴史」だって歴史の授業が嫌いだった私は考えもせず思ってたけど、実は歴史ほどミステリアスなものはないのかもって旅を始めてから実感する様になった。
歴史(特に第二次世界大戦の時期)にすごく詳くて且つアメリカで育ってるので日本の教育を受けてないすわと一緒にいると、車内ではずっと歴史的背景の話で盛り上がっていることもあるのだ。
私にとっては初めて聞くようなことばかりで(間違いなく歴史の授業で勉強しているはずなんだけど)その時代の政治の動きとか人々の思惑とかを想像はするのが楽しい。
真実なんて決して分からないんだよな、その時代に生き、その場に居合わせた人でないと、と思う。
そしていつも物事にはなんでも二面性を持っていて、どちらかを知りたければその面だけでなくもう一面を知る必要があるんだ。
更に自分が常にどちらかに偏っていることを忘れるなかれ。
と、自答することになる。
広島空き日最終日は観光へ。
兼ねてから行ってみたかった瀬戸内海の島々たち。
大久野島という島にある、発電所跡地。
悲しい過去もあってなのかわからないけど、なんかこの自然の中に残っている建物がとても神秘的で惹きつけられてしまった!
私が生まれるずっと前からそこにいて、今日までここに建っていたんだもん。
戦時中に立てられたけど、戦後には閉鎖されてしまったらしい。
この島には戦時中に設立された毒ガス工場があったらしく(こんなことも私は知らなかった)その跡地が見られる。
その時に実験で使っていたうさぎがその後繁殖したらしく今は観光名所になっている。
でももう一面では小学校で飼っていたうさぎが逃げ出して繁殖したらしいという節もあるとか。
すべての真相は闇の中。
今日、目で見て来たこの建物がどういう経緯で作られて、どういう歴史をたどって来たかなんて真実を知る事は到底できないのがミステリアス。
(今思い返すと、でも今日出会った建物はその真実を知ってるんだってことが神秘的だったのかも。)
多方面から見ることで色々な背景を知ったり想像することはいいことだと思うんだけどな。
何かを決めつける前にね。
旅中に出会う歴史はいつもそんなことを教えてくれる気がします。
確かなものと言えば、
この空の青さと、山の険しさ。(展望台に登るのに筋肉痛になる程ヘビーだった。笑)
それすらも脳が見せてる、感じさせてる信号だとすわに言われそうだけど(笑)私は感覚を大切にするようにしてるんだ。
2015年2月20日
自由ダム JAPAN TOUR デイリーレポ Day45
2nd Album「自由ダム」